2018/08/23

016. スキー雑談…その2(エッジング・角付け)

今日は【エッジング(角付け)】について…


エッジングを考える時は2つの重要な点があると思っています。

1つ目は、【雪面にエッジを食い込ませエッジを使いこなす技術】
これは言い換えると、まず覚えなければならない大前提の技術と言えるかもしれません。
エッジングとはこういう風にやるんだ、こういう風に足に圧がかかるんだ、脚指も使えるんだ、こんなことまで出来るんだ、と身体に覚え込ませなければいけないもので、エッジングの基本技術です。

2つ目は、【様々な雪面状況でエッジング技術を駆使する技術】
これは、覚えたエッジング技術をあらゆる雪面で応用していく技術と言えます。
エッジングの全てを知った上で、雪面状況に応じた的確なエッジング動作が出来るかどうか、またはその技術をしっかりと使えるように習熟度を上げる段階です。もちろんアイスバーンのような斜面、急斜面などでも習熟度をあげる必要があります。
身体に覚え込んだ基本技術を様々な場面に応用していく技術です。

この2つの技術はどちらが欠けても効果的なエッジングが出来ないのはもちろんですが、大事なのは1つ目の基本技術を子供のうちにしっかりとマスターしておくことです。子供のうちに体に染み込ませることで応用場面で本能的に技術を使うことが出来るようになると思います。


また、これは全てのスキル習得について言える事ですが“体で覚えるまで練習をする事”が何よりも大事です。
「成功する練習の法則」にも書かれているように、細分化したスキルを体に染み込ませるまで習得することで初めてそれらスキルを統合した瞬間的な動作が可能になるのだと思います。頭で考えながら滑ることは上達を目指す上でたしかに重要です。ですが、頭で滑っている限りは瞬間的なスキルの統合作用は絶対に生まれません。限られた刹那の間に反射的に動作を起こすには頭で考えていては遅すぎるからです。
そして次に大事なのは、ターン運動を体で自然に感じるようになること。脚の筋肉を緊張させて…、腰に力を入れて…、手をこうして…とかそういう外形的なことはあまり大事ではありません。大事なのは一連の動作を流れるようにこなせるようになることです。



【雪面にエッジを食い込ませる技術】
エッジングはスキー独特の技術であり他の運動などでは体験することが難しい要素なので雪面で練習するほかは習得の手段がない・・・そんなことはありません。あります!
反復横跳びの際に足裏の親指側だけで反復飛びをする練習で出来るような気がします。小指側は接地せずに重心を親指側に集めて横飛びするというかなり高度なテクニックになりますが、たぶんいけます。
我が家のホームゲレンデは2018シーズンまではほぼ志賀高原でした。
志賀高原は上質な柔らかい雪質が特徴でいつもサラサラのパウダー。私のような初心者にとってはこの上なく滑りやすい雪で、サラサラ故に多少エッジングが甘くてもごまかせてしまいます。
スキーを始めてからある程度まではこうした滑りやすい雪で練習することはケガの防止はもちろん、恐怖心や技術習得への心理的ハードルを下げる意味もあります。
ところが、将来アルペンレースを目指すのであればこのまま楽な状態の雪だけで練習を重ねるのは良くありません。ワールドカップなどでみるようなカチカチのコースにおいてもしっかりとしたエッジングが出来なければいけません。


現状ではかなり遅れています。シーズン中にアイスバーン時などにエッジングの集中練習を行っていましたがそれでもまだまだ足りないです。アイスバーンのような状態でもしっかりと荷重をエッジに乗せていけるように習得する必要があります。
ただ、以前はアイスバーンを怖がってロクに滑れなかった娘ですがエッジを鋭く研ぐことでエッジングが前よりも容易になり少しは恐怖心が緩和されたみたいです。若干面倒ですが引き続き適宜エッジ研磨しながらエッジングドリルを行っていこうと思います。

2018/08/22

015. 我が家のスキー計画

娘とスキーを始めるにあたって
いろいろな動画やYoutubeを見るうちに私の中で理想のスキー像、大げさに言えば目的のようなものを考えていったのですが
簡単に言うと娘には 「スパッと素早く滑る」 楽しいターンをして欲しいと思いました。

そこで、我が家の、私個人の勝手なスキーについての大きな目的を明確にしようと考えました。


【目的の設定と共有】
娘が徐々にスキーに慣れはじめた頃から1番大事なこの目的の共有を始めました…
「一番カッコイイスキーはスパッと曲がるターンだよ!」とか、「一番小さくターンするのが難しいんだよ」と、往復の車中やリフトの上でも言い聞かせ続けました。
なので娘はいまだに大回り・小回りの概念というよりかは、大回りするにも小回りするにも滑走スピード次第でターンの大きさが決まってしまいます。仮に50km/hのスピードで滑走していたら、そのときの自分が今できる最小半径が10mとすればその半径でターンするだけなので、それが大回りか小回りかはどうでもいい事になります。つまり、一般的に大回りと言えるような半径20mのターンをするには最低でも80km/h程度のスピードが必要でしょうし、40km/hのスピードなら半径5mくらいでターンして欲しいだけなのです。むろん最小半径でターンが出来るようになればコースに応じて半径を大きくとって流れを重視する事も出来ますし、それが出来ることで滑りの幅が確実に広がるはずです。もちろん、半径15mでターンできるにもかかわらずそうしない時は「だらだらターンしない!」と注意し、逆に限界以上の半径でぎりぎりターン出来た時には「スパッといけた!」と褒めるようにしていました。

スキーについてのこうした大きな目的を娘に植えつけお互いに共有する事をまず始めに行い、それからその目的を達成するために必要と思われる 「戦略的な大枠」 を考えるようにしました。



【 戦略的な練習環境の検討 】
我が家のスキー目的をスキーを娘と共有しつつ、それを実践的に身につけられるためには何をどう行うかという大きな計画が必要ですが
これはハードとソフトに分けて考えました。

ーー ハード部分について ーー
・スキー場について。スキルトレーニングに最適な「雪質が硬くない、フラットで50m以上の幅広、斜度が10〜15度前後、高速リフト、長さ500m程度、そして空いている」ゲレンデを最上とし、2次的にはシーズン券がある、交通の便が良い、宿泊施設が安い、シーズンが長い(標高が高い)という事なども考慮しました。結果としては、志賀高原の奥志賀スキー場に決めましたが、ほぼ奥志賀スキー場しか使わないのに高額な全山シーズン券を買わねばならず、さらに遠すぎる(自宅から300km、片道5時間)ので費用もかなりかさんでしまう結果になっています。次のシーズンからは自宅から200〜250km圏内で片道4時間以内のスキー場に変更して費用を大きく抑えたいと思っています。

・スキー板は、柔らかく反応性に優れ板を撓ませて滑るスキル習得を助けるものを第1条件にしています。ラディウスの小さなものは避け、低学年時は柔らかいGS板で滑りの基本を覚え、次第にSL板や長さやラディウスを状況を見ながら適宜変えていくスタイルとしました。どうしても親心的には少しでも良い板…と価格の高い板を買ってしまいたくなるのですが、価格の高い板ほど硬いものがほとんどなのでこれではスキル習得ができません。

・ブーツは、足首と膝を使って板に働きかける動作を覚えることを唯一の目的とし、それを習得しやすいよう出来るだけ柔らかいフレックスと足裏の自由度を重視しています。やみくもに硬いブーツを選ぶことは足首や膝の自由度を奪ってしまうような気がするので硬いものは避けています。しっかりとしたポジションと体重移動さえできればターン時にブーツの硬さに助けを求めなくとも遠心力に耐えられるはずです。足首、膝、足の裏を自由に使って滑ること、これだけをしっかりと覚えさせています。ブーツも板と同じように高い価格のブーツほど硬いものになるため、硬い立派なブーツを履かせたい気持ちを抑えて低価格な柔らかいブーツを購入するようにしています。

・ランニングコスト的な側面では、移動手段のメインとなる自動車を従来使っていた燃費の良くないガソリン車のワゴンから長距離や山道も快適に移動可能なトルクのある4WDディーゼル車に変更しました。快適さだけでなく燃費向上と軽油のコスト安でダブルにお得になり、結果として大幅な費用低減と運転の快適さにつながり練習回数の増加を後押しする事になりました。毎週の長距離移動なので移動手段にまつわるコストは意外と大事な部分かもしれません。スタッドレスタイヤについても激安のピレリのネット購入ですませているので全体的なランニングコストは相当抑えることができています。

・宿泊についてはコストの高いスキー場至近の宿ではなく多少不便でもコスト安のビジネスホテル(子供添い寝無料!)を利用するなどして費用の節約も行い長期に渡る練習費用を支えられる計画にしました。

・スキー道具についても、現行モデルにはこだわらずに安い型落ちモデルをネットで購入。レースなどに出るわけでもなく、型落ちだからといって性能が激変するわけでもないので目的に合致すれば安いもので十分だと思っています。また、メンテナンスについては特にWAXは最低限のみとして(単純に面倒なだけですが…)滑りが悪い時はエッジだけで滑って!と言うようにしています。

ーー ソフト部分について ーー
大部分が練習方針的なものになるわけですが、未経験だった私たちにはスクールやレッスンといった環境はなかったので全くの白紙から考えました。
スキーターンに必要なスキルを荷重、バランス、エッジング、回転の4つの項目に分けて考え全体の底上げを図りました。娘の体格的な成長やスキル習得状況に合わせてそれぞれの項目の難易度をあげていくのですが、すべての項目の目的を私が把握し、出来れば娘も簡単に理解した状態で練習に入るようにしています。

練習を行う上で唯一の頼みとしていたのはYoutubeですが、まず私が様々な動画を見てその中で一番シンプルなものを練習前日などに娘に見せてから練習に入るというスタイルにしました。口では伝わらないことが多かったので画面で見てから練習する方法はとても有効でした。
また、このような独自のスタイルで始めたため周囲の異なる練習方法に娘が触れないようにも注意しました。我が家の方針が間違っている事のリスクよりも他の方針が混ざることにより娘がブレてしまうリスクを危険視したからです。どの練習方法が正しいのか間違っているのかではなく、統一した方法で進めるメリットを追求することで結果として私自身もスキーについてより真剣に研究するようにもなり、時には他人に任せてしまおうか・・・といった甘え的な部分も取り除かれる結果になりました。

また、スキー方法論的なものは練習の際に知っておいた方がやり方などを伝える際に良いと思われる最低限の基本的な用語(谷側や外脚…といった用語)やターン移動を時計に例える考えかたなどに限定して覚えさせていますが、その他のスキー理論的な部分は一切教えることを避けています。子供の頃は、特に運動においては頭で覚えようとしても理解に時間がかかるうえ、それを実践するのとは別問題ですし、必要最低限の知識で反復練習を行い体で覚えたほうが効率的に早くスキルを習得できると考えたからです。これに応じてスキーの形式的な要素(全体的なポーズや手の位置、視線などの形式的な表面要素)もこれを考慮しないようにしています。ターン運動が最適化されることで自然と1番効率の良い形が現れてくるはずだと考え表面的な見た目のキレイさは求めずただ速いターンを求め、もし表面的に崩れている時には基本としてどのスキルが足りないのか原因を探りそのスキルを深く習得するようにしました。形やポーズそのものを直すのは簡単に見た目が修復できて簡便ですが、実際のターン運動としては根本的には何ら修正されているわけではなく、底にある基本的な運動要素の欠如を直していかない限りそれ以上のスキル習得は目指せないと考えたからです。子供に早く上達して欲しいと望むいっぽうで、周囲に上達した我が子を見て欲しいという親のエゴや自慢的なものから付け焼き刃的に表面だけを取り繕う修正や練習方法はやめて、時間はかかるが実質的なスキル習得が見込め、将来のさらなる伸びしろを期待できる方法をとるようにしました。こうした考えかたは教えていく上での非常に根本的な部分であるとともに、こどもの上達にとって不可欠なものだと思い継続して取り組むように注意しました。




【戦術的な練習方法の検討】
目的と戦略が明確に決まり、残るは実践的なスキル習得へ向けての練習方針をどうするかが大事です。
これについては、先のブログにも述べましたがアメリカのSkillsQuestという練習方法を積極的に取り入れることにしました。
練習の進め方は・・・

①試合・大会 ・・・勉強に置き換えると大会は入学試験(相対評価)

②ポール練習(実践) ・・・大会を模したポール配置で模擬試験(相対・絶対評価)

③ポール練習(基本) ・・・難度の低いポール配置でスキル確認(絶対評価)

④フリー練習 ・・・基礎練習で覚えたスキルを実践・確認(絶対評価)

⑤基礎練習 ・・・基本スキルをドリル形式で習得(絶対評価)

上記のように5つに分けて取り組むことにしました。
全体的な時間配分としては、滑走時間の90%を④⑤の反復練習に費やし、残りを③の基本ポール練習と②の実践ポール練習で確認するサイクル。①の大会は数%程度というイメージです。
④⑤の基本的なスキルは高度に習得次第③の基本ポール練習で確認し規制コースに適応していくルーチンとしスキル評価は習得すべき最高スキルレベルに対する絶対評価で判断していきます。
①②について、特に①についてはスキル習得というよりむしろ習得スキルが相対的に他の選手などに比べてどの程度の水準であるかを確認するだけの機会と考え、優先度は低くできる限り避けるようにします。
練習の組み立て方については以前のブログで紹介しましたが、「成功する練習の法則」に倣って基本の反復練習のみで行います。
さらに細かい戦術的な練習方法としてはSkillsQuestを改良したドリルなど状況に応じたスキルを分割したもので対応していきます。



【現場での実践練習】
SkillsQuestを中心に個々のスキル取得を目指すのですが、各ドリルの意味をしっかり把握した上で行います。この部分が欠けているとその先の全てのプランが台無しになってしまうので非常に大切な部分です。
そして、フリー滑走やスキル習得に際して共通して守るべきルールも決めました。

・荷重および体重移動でターンする(足で板を左右には動かさない)
基本中の基本として板は絶対に動かしてはいけないと教えています。板を動かすのを禁止していたので、特に切り替え局面においては体重移動で次のターンを始めざるを得ず…また、ターン中も体重を移動させながら板にうまく伝えていく事でターンする。

・板はトップからテールまで全部使ってターンする(定速ターンの禁止)
ターン時に板はトップからテールまでを順番に使って加速して滑る。

・スパッとひと筆書きでターンする
全てのスキルはこのターンのための練習である。

主なルールはこんな感じです。

ドリルの際は初めは1つ程度、最大でも3つまでの注意点を与えて念頭に置きながら習得させます。
全てのスキルはスパッといくターンにつなげるためなのでそこに繋がる形で完結するまで習得させるのですが、たとえば片足でターンするスキルの場合は単純に片足で滑るだけでは全く足りず一連のターン動作がスパッと出来るようになるまで…といった感じにしていました。これも形だけ覚えたなんとなくとしての偽スキルではなく運動として完結できているかで評価しするようにしています。


長々と書き連ねましたが
娘とスキーを行なっていく上で上記のようにスキームとして細かく分けて考えるようにし、目的から横道に逸れないように各ポイントで評価することで現状把握と必要なスキルの明確化もし易くなり結果として子供の上達に繋がると信じています。

私は娘にスキーを教えています。
ですが、本当に教えたいことはスキーではなく別の大事な事です。
スポーツへのこうした取り組み方は体を動かすことを除けば勉強のそれと全く同じです。それは将来の仕事への取り組み方とも同じはずですし、人生の生き方そのものもほぼ同じような気がしています。
トライ・アンド・エラーを繰り返し、周りに支えられて自分が成長していける体験を得ていくことが娘の人生にとっての羅針盤になるのであれば親としてこれ以上の幸せはありません。


2018/07/09

014. スキー雑談…その1(荷重)

5歳の2月から始めた娘のスキーも6年が過ぎてしまいました。
振り返ってみると何となく上達はしているのじゃないかと思う反面、1番大事な部分が抜け落ちているようで内心不安でいっぱいなのが本音です。

そこで、今後の方針を自分なりに整理しようと思い、
スキーの技術的な部分を荷重、角付け、回旋、バランスに分けて考えてみました。


【プレッシャー(荷重)】
娘にスキーを教える上でとても参考にしている「Skills Quest」では主にジャンプを多用して荷重のトレーニングを行っています。私もそれに倣って娘には事あるごとにジャンプをさせ続けています。小さい頃のYoutube動画でスタート時にぴょんぴょんと2、3回飛び跳ねるようにしているのはそのためです。足を持ち上げるのではなく、体全体でジャンプできるようにするのが狙いです。
最近は本気でジャンプしようとするので少し怖いのですが…
派生的に足踏みなども織り交ぜてしっかりと荷重を覚えさせているつもりです。
ただ、このようなドリルではドリルの本当の目的を押さえてターンに繋がる重要なスキルの習得をめざしていかないとだめだと思います。

ターンはターン前半に山側へ荷重することで推進力と回転力を得る必要がありますが、基本的な荷重ドリルだけではこの1番大切な部分が足りなくなってしまいます。
私の中でのスキー史上最大のテーマとも言える山側への荷重こそいち早く覚えて小さい時から繰り返し練習するべきと思っていますが、そういう意味では、山側への荷重どころか出来てもせいぜい横への荷重、しかも外足にさえいまだ乗り切れていないうちの娘は、まだ入り口にさえ立てていません…泣

6年生のシーズンでは徹底的にこの練習を行わねばなりません。果てしなく遠そうな気がします…


ところで、昨年に何度かトランポリンを娘に体験させてみました。
トランポリンは足の裏に体重が乗れば乗るほどその反動を使って高く飛ぶことができるのですが、初めの頃は娘は全くと言っていいほど飛べませんでした。怖さもあるのでしょうが、腰が折れてしまうのです。足を動かしてしまったり腰が折れると絶対に高くは飛べません。荷重を覚えるには最適な練習だと気付き以来何度か足を運び、娘もようやく高く飛べるようになってきました。このトランポリンでの高く飛べる重心の習得がスキーの荷重にとって1番大切なポイントだと思っています。いろいろな体勢で飛んでみて、どうすると高く飛べるのか遊び感覚で体験できるのもとてもいい点です。

いい機会だと思い、時々周りの人から言われることがあったターン開始時の「伸ばし荷重」なるものをトランポリンで試してみましたが、メチャクチャ難しかったです。
というかまったく高く飛べませんでした…。
脚を伸ばして着地する瞬間から既に重心にぴたっと決まっていない限り重心がズレてしまい全く高く飛べないのです…そうとう難しいです。脚を伸ばすだけならなんてことはないんですが、荷重できていないのでは全く意味が無くもちろん高くは飛べません…。荷重は足が地面に着いていればいいというものではなく上半身の体重がしっかりと乗っているかどうかにかかっているからです。
本当に荷重しきったままこれをスキーターン開始時に出来る人は、やっぱりオリンピックレベルじゃないと無理なように思えました。脚を伸ばしつつもしっかりと荷重しターンを行っているのはオリンピック選手以外あり得ないんじゃないか・・・
違いました。そもそもの解釈が間違っていました。この「伸ばし荷重」はターンの瞬間に脚を伸ばす、のではなく。ターンに入る直前に脚を伸ばし切り、その体勢で山側に荷重していくのです。これであれば、練習を重ねれば出来るようになるはずです。瞬間的に脚を伸ばした後に板に荷重できていればいいのですから。
伸ばし荷重と聞いて私は、ターンの瞬間に伸ばすのだと勝手に思い込んでいましたが、そうではありませんでした。ショートターンなどで抱え込み切り替え時に脚を伸ばしながら荷重する・・・のではなく、瞬間的に脚を伸ばしその状態で荷重するのが正解のような気がします。見た目にはわずかな時間のズレでしかないのですが、運動的には全く違う効果になってしまうので、この差は大きいと思います。


話がそれましたが、トランポリンでは上半身の体重全てを腰に乗せて、その体重を足の裏に乗せるイメージですが、高く飛ぶには腰から上は絶対にブレないようにする練習(というか、ただ飛んでいるだけでしたが…)をひたすらしていました。高く飛べる=出来てる!ですのでシンプルで意外と楽しいです。
腰に上手く体重を乗せられるようになって、しかもその上半身の体重を足裏にしっかりと伝えられるようになれば荷重という意味をばっちり覚えられる気がします。娘は去年のトランポリンでコツをつかんだおかげでシーズン後半に少しだけ腰で乗れるようになりましたが、とても大きな収穫でした。
ちなみに、娘に荷重を体のドコに感じるか聞いたところ、股関節ではなく腰の奥・・・という謎めいた答えが返ってきました。具体的には背骨と骨盤が繋がる部分付近で両脚からの圧力を感じている・・・らしいです。そして、その部分と板までが上手く繋がると板が良くしなってギュイーンっと走るらしいです・・・。

とにかく、荷重習得に繋がるかもしれない?…トランポリンあなどれません!


016. スキー雑談…その2(エッジング・角付け)

今日は【エッジング(角付け)】について… エッジングを考える時は2つの重要な点があると思っています。 1つ目は、【雪面にエッジを食い込ませエッジを使いこなす技術】 これは言い換えると、まず覚えなければならない大前提の技術と言えるかもしれません。 エッジングとはこうい...