2016/06/23

007.US Ski Team Skills quest表


Skiing Skills Assessment Table



これはアメリカスキー連盟が作成した
ジュニアアルペン育成用のマニュアル

「 Skills Quest 」 

と呼ばれています


アルペン選手養成に必要なスキルを細分化して
成長段階ごとに習得すべきスキルを解説しています

これを
娘に全部やらせてます


後で知りましたが
アメリカのジュニアではこれが必須のスキルになっていて
ただレースに勝てばいいというものではないことや
現在活躍しているトップ選手でもこの練習方法を取り入れたりする・・・
そうです


もちろん全部 英語です・・・泣










006.US Ski Team Skills Quest解説1

Skills Questは

PHASE1からPHASE6まで
発育段階によって分けられていて


そしてそれぞれの発達段階(PHASE)ごとに

Pressure(荷重)

Edging(エッジング)

Rotary(回転)

Balance(バランス)

の必須4項目が示されてます

なので
子供がどの状態でどのスキルを習得していけばいいのかが一目瞭然に解る
とても素敵な表です!



例えばPHASE1(2~6歳)の
Pressure(荷重)項目に
「Step&Jumps」
があります

この項目を見ると
対象が
2-6歳児で
運動歴が1-4年の者
スキル習得目的は 荷重
などが記載されています




そして
評価基準として

このような明確な基準もついてます
スコアが8以上で
だいたい合格
それ未満は要習得というような感じ

合格基準は・・・私がイイと思うまで つまり永遠に



こんなに解りやすい
練習メニューを作ってくれた
アメリカスキー協会?
天才です・・・


日本語訳があったら
涙物でしたが
無かった・・・

学生時代に
「 英語? イラナイ イラナイ! 」 と豪語していたツケが 今ココに・・・









005.US Ski Team Alpine Training System マトリクス一覧表

というわけで

娘のスキー育成の方針は US Ski Team の育成方針に則って進める事になりました!

流されやすいんです・・・単純なので






この表は
子供のPHASE(成長段階)ごとに取得するべきスキルや練習方法、
スキー時間などの情報をまとめたものです

娘は当時PHASE1だったので
一番左側の項目からスタートしました



ついでに

こんな本まで買ってしまいました

成功する練習の法則 最高の成果を引き出す42のルール
ダグ・レモフ


この本の著者もアメリカ人ですが
アメリカ人って凄く合理的に物事を捉えるんですよね・・・
とってもタメになる本で、今でも時々読み返して娘の練習に生かしています







004. 米国アルペン育成

スキーを始めた当時
私はテッド・リゲティ
娘はリンジー・ボン
が大好きになったんですが
まあ、このくらい有名人しかしりません


彼らは2人ともアメリカチーム!
ということで
アメリカスキーチームのページをいろいろ覗いたら
とにかく凄い情報量!
英語だらけだけど
もの凄く良い内容が詰まってそう・・・な感じです

日本のスキー協会のページも見たけど
なんか内容がほとんどない・・・泣


特にジーンときたのが
アメリカの選手育成についての大原則



このHP・・・見つけてよかった
当時これを見つけてなかったら間違った方向に行ってた・・・絶対に

The Alpine Training System describes the long-term athlete development of a ski racer from their introduction to the sport through the pinnacle of their racing career. It is built on a fundamental principle:



Before an athlete can become a truly great ski racer,
they must become a great skier.

  超一流のレーサーになるには、まず一流のスキーヤーになってからだ!

( 素人訳 )



That is, the development should first focus on a skier's athletic skills and their skiing foundation, before focusing extensively on ski racing. These core skills are developed to a large degree outside of traditional race courses.
But there's more to it than just skiing skills. Kids are in it to have fun and be with friends as well. The Alpine Training System is designed to take all these factors into account and provide a blueprint for successful programming for clubs, coaches and athletes.
だそうです・・・



それから・・・
Junior skiers often find success in ski races without strong 

fundamental skiing skills. 

As these athletes get older, 

the lack of fundamental skills causes them to hit a plateau 

in performance. 

ジュニアスキーヤーはしっかりとした基本的スキルが無くても

短期的な練習をしただけでレースに勝ってしまう事がよくあります

しかし、基本的なスキルを欠いていると

成長するにつれて技術が頭打ちしてしまい

それ以上伸びない結果につながってしまうのです。 

こうした事を避けるために・・・

長期的視野に立って将来的にレースコースでスピードを得るための必要なスキルを

習得するのが狙いなのです。 (かなり素人訳)


うーん・・・
これはすごく大事なポイントのような気がします




そして

とどめの一文

" With skills, it's like the foundation of a house. 

You don't see it, 

but without a strong one the house may stand for a while, 

but it will soon fall down."

Erik Schlopy, World Championships medalist and SkillsQuest ambassador


「 基本的なスキルというのは、まるで家で言う土台みたいなもの。

それは目に見えるものではなく

しっかりと備わっていないとしばらくの間は建っていられるかも知れないが

やがては倒れてしまう 」 

(素人訳)


むむぅ・・・
正鵠を射ている
言われてみれば当たり前の事だけど

これを心から大事にしている人がどれだけいるか・・・



女子アルペン界の

シフリンさんの親はこう言っています
"Mikeala has been fortunate in having had a coach who views skills acquisition and quality training, 
particularly during key developmental years, as critical elements tofuture success. 
Racing was always secondary to mastery.
Mikaela is continually striving for improvement. 
She can then race feeling well prepared, confident, and supported,
which makes that part of the sport so enjoyable for her."

Mikaela Shiffrin's parents, Jeff and Eileen

 「 娘は、将来成功するために必要な基本的スキルを一番大事な時期に、

スキル取得に精通した優秀なコーチに師事出来たことがとても幸運でした。

レースに出る事は二の次で、専ら継続して基本スキルの向上に努めていました。

だからレースには自信と安心感を持って臨み、楽しんでやることが出来たのです。」 

ミカエラ・シフリンの両親

(超意訳)



アメリカの凄いところは

こうした考え方を末端のクラブにまで浸透させ、明確な手段まで提示していること

指導者の個々の考え方に左右されることなく原則を共有し全体の底上げを徹底している事が

アメリカ勢の活躍に繋がっているのは言うまでも無いことのような気がします










・・・で、いろいろ考えて

結局

小さいうちは基本が大事!
本格的なポール練習は基本がみっちり出来てから!

と、いつものように自己解釈
これでしばらくは娘と一緒に滑れるし!
急がば回れ・・・的な考え方でいきたいと思います









003.スキー場選び

スキーの滑走距離を稼ぐには
効率良く回れるリフトやゴンドラのあるところが必要です

あと
小さい子供でも危険無く練習できるゲレンデ環境も大事・・・


2012-2013シーズン中に色々なスキー場へ行って
良さそうな所を探してみました

行ったのは

・猫魔








・グランデコ




・高畑






・丸沼高原

これじゃ・・・通れまへんがな!



・天元台




・熊の湯





・一の瀬





・横手山




・焼額山






・奥志賀





空いていたのはグランデコの上部
ただしゴンドラは混雑気味
高畑はかなり空いていましたが
練習に良さそうなレッドコースは若干初心者には斜度キツめ


次の候補は奥志賀の第3ゲレンデ

実はどこかのイベントでタダ券貰ったんです2枚も!



斜度が初心者にも優しく(12-15度位)
リフトが高速でゲレンデの真横にあり
ゲレンデ長さも600mとほどよく
ノンストップで回せば1時間で15回位は滑れます

さらに
スキーオンリーだったのと
レッスンが常時行われていて
上手な人をリフトから眺められる
標高が高くいつも寒いため
安定して雪があり
シーズンも長い
シーズンイン時期にはオープンの早い熊の湯スキー場が使える!

そして・・・
最高なのが超緩斜面(斜度5-7度くらい)があること!
気を抜いたら止まってしまいそうな斜度ですが
ここでの練習が一番練習になります
ズラシて滑ったら確実に止まりますし
カービングも板を傾けるだけではスピードは出ません
しっかりと前後に体重移動して板のトップから荷重してあげないと
絶対にスピードが出ないのです
つまり・・・スキーで一番大切な体重移動のスキルが身に付くのです!

ということで・・・
ここに決定!



ただ

難点は


シーズン券代が親子で10万円近くする・・・

つまり・・・タダ券2枚で誘き寄せられてシーズン券を買ってしまったということ


千葉からは結構遠いところですが
奥志賀にしたのは
当時は高速が休日1000円だったり激安だったので
遠距離も苦ではなかった・・・

それが今ではかなりの負担

遠くに連れていくんじゃなかった・・・




2016/06/21

002.スキーの「楽しさ」

2012年2月19日
福島県の高畑スキー場で
ある優しい女性のインストラクターさんが
娘と一緒に滑ってくれて・・・

すみません 私は自分に一杯一杯で先生の事ほとんど覚えてません・・・

そこから
娘のスキー人生は始まりました







そこで
スキーに関してどういう方向性で行こうか
いろいろ考えてみたのですが・・・



その1. 景色や雄大な自然の中を滑る 「楽しさ」

色んなスキー場に行って、知らないコースを雄大な景色を眺めながら滑る

夜は温泉三昧、芸者さんに囲まれて熱いのを一杯・・・

確かにこれはこれで楽しそうですが

これが楽しみになってしまうと
毎回別のゲレンデへ行きたくなったり
全国のスキー場をめぐる・・・

っていうか最早旅でしょ!

そんな心の余裕も、お金ありませんっ



いっぽう

その2. 滑りが上達することの「楽しさ」 

これを追求するようになってくれたら

スキーも上達するし、上達したらきっと友達も沢山出来て・・・一石5兆 んなわけない

純粋に滑ることの楽しさを追求・・・そうしたらどんどん好きになるはず

そうだこれこそがスキー道だ! ほんまかいな・・・いつから道になったんだ

同じゲレンデで滑れるので
懐に優しい・・・これが一番だいじです



・・・というわけで

我が家の家訓は

上 達 を 楽 し も う !

に決まりました!

景色や観光気分、難しい理屈はさておき

目指せオリンピック・・・ 
いきなりかよ










001.はじめに・・・

2012年に娘と一緒にスキーを始めて
4年が経ちました

娘はもちろんのことですが
私もスキーはほぼ未経験・・・
学生時代に飲み会ついでの経験位しかなく

そんな親子が
スキーを始めたわけですが…



最近
親子でスキーを楽しむ人が増えてきている気がします!
4年前にはどのゲレンデもガラガラだったのに・・・

そのせいもあってか
時々
親子連れの方などから
練習方法はどうしているのだとか

練習って・・・滑るのに精一杯な状態なのに他人様に言える事なんて・・・



スキー用具は?

最近覚えました、SLとGSの違いを・・・



宿は・・・?

宿の事くらいなら私にでも答えられますけど、スキーの技術的な話とかは無理な気が・・・



などと色々聞かれるようになりました




そこで

おいおいやるのかよ!

親子連れの皆さんや
これから子供にスキーを始めさせようと思っている皆さんの
お役に少しでも立てればと思い

たぶん、絶対にあまり役には立てないとは思いますが


今までの事を
振り返ったり
スキーについての
自分勝手な気持ちみたいなのをいろいろを書いてみたいと思います

超初心者ですけど・・・













016. スキー雑談…その2(エッジング・角付け)

今日は【エッジング(角付け)】について… エッジングを考える時は2つの重要な点があると思っています。 1つ目は、【雪面にエッジを食い込ませエッジを使いこなす技術】 これは言い換えると、まず覚えなければならない大前提の技術と言えるかもしれません。 エッジングとはこうい...