2018/07/09

014. スキー雑談…その1(荷重)

5歳の2月から始めた娘のスキーも6年が過ぎてしまいました。
振り返ってみると何となく上達はしているのじゃないかと思う反面、1番大事な部分が抜け落ちているようで内心不安でいっぱいなのが本音です。

そこで、今後の方針を自分なりに整理しようと思い、
スキーの技術的な部分を荷重、角付け、回旋、バランスに分けて考えてみました。


【プレッシャー(荷重)】
娘にスキーを教える上でとても参考にしている「Skills Quest」では主にジャンプを多用して荷重のトレーニングを行っています。私もそれに倣って娘には事あるごとにジャンプをさせ続けています。小さい頃のYoutube動画でスタート時にぴょんぴょんと2、3回飛び跳ねるようにしているのはそのためです。足を持ち上げるのではなく、体全体でジャンプできるようにするのが狙いです。
最近は本気でジャンプしようとするので少し怖いのですが…
派生的に足踏みなども織り交ぜてしっかりと荷重を覚えさせているつもりです。
ただ、このようなドリルではドリルの本当の目的を押さえてターンに繋がる重要なスキルの習得をめざしていかないとだめだと思います。

ターンはターン前半に山側へ荷重することで推進力と回転力を得る必要がありますが、基本的な荷重ドリルだけではこの1番大切な部分が足りなくなってしまいます。
私の中でのスキー史上最大のテーマとも言える山側への荷重こそいち早く覚えて小さい時から繰り返し練習するべきと思っていますが、そういう意味では、山側への荷重どころか出来てもせいぜい横への荷重、しかも外足にさえいまだ乗り切れていないうちの娘は、まだ入り口にさえ立てていません…泣

6年生のシーズンでは徹底的にこの練習を行わねばなりません。果てしなく遠そうな気がします…


ところで、昨年に何度かトランポリンを娘に体験させてみました。
トランポリンは足の裏に体重が乗れば乗るほどその反動を使って高く飛ぶことができるのですが、初めの頃は娘は全くと言っていいほど飛べませんでした。怖さもあるのでしょうが、腰が折れてしまうのです。足を動かしてしまったり腰が折れると絶対に高くは飛べません。荷重を覚えるには最適な練習だと気付き以来何度か足を運び、娘もようやく高く飛べるようになってきました。このトランポリンでの高く飛べる重心の習得がスキーの荷重にとって1番大切なポイントだと思っています。いろいろな体勢で飛んでみて、どうすると高く飛べるのか遊び感覚で体験できるのもとてもいい点です。

いい機会だと思い、時々周りの人から言われることがあったターン開始時の「伸ばし荷重」なるものをトランポリンで試してみましたが、メチャクチャ難しかったです。
というかまったく高く飛べませんでした…。
脚を伸ばして着地する瞬間から既に重心にぴたっと決まっていない限り重心がズレてしまい全く高く飛べないのです…そうとう難しいです。脚を伸ばすだけならなんてことはないんですが、荷重できていないのでは全く意味が無くもちろん高くは飛べません…。荷重は足が地面に着いていればいいというものではなく上半身の体重がしっかりと乗っているかどうかにかかっているからです。
本当に荷重しきったままこれをスキーターン開始時に出来る人は、やっぱりオリンピックレベルじゃないと無理なように思えました。脚を伸ばしつつもしっかりと荷重しターンを行っているのはオリンピック選手以外あり得ないんじゃないか・・・
違いました。そもそもの解釈が間違っていました。この「伸ばし荷重」はターンの瞬間に脚を伸ばす、のではなく。ターンに入る直前に脚を伸ばし切り、その体勢で山側に荷重していくのです。これであれば、練習を重ねれば出来るようになるはずです。瞬間的に脚を伸ばした後に板に荷重できていればいいのですから。
伸ばし荷重と聞いて私は、ターンの瞬間に伸ばすのだと勝手に思い込んでいましたが、そうではありませんでした。ショートターンなどで抱え込み切り替え時に脚を伸ばしながら荷重する・・・のではなく、瞬間的に脚を伸ばしその状態で荷重するのが正解のような気がします。見た目にはわずかな時間のズレでしかないのですが、運動的には全く違う効果になってしまうので、この差は大きいと思います。


話がそれましたが、トランポリンでは上半身の体重全てを腰に乗せて、その体重を足の裏に乗せるイメージですが、高く飛ぶには腰から上は絶対にブレないようにする練習(というか、ただ飛んでいるだけでしたが…)をひたすらしていました。高く飛べる=出来てる!ですのでシンプルで意外と楽しいです。
腰に上手く体重を乗せられるようになって、しかもその上半身の体重を足裏にしっかりと伝えられるようになれば荷重という意味をばっちり覚えられる気がします。娘は去年のトランポリンでコツをつかんだおかげでシーズン後半に少しだけ腰で乗れるようになりましたが、とても大きな収穫でした。
ちなみに、娘に荷重を体のドコに感じるか聞いたところ、股関節ではなく腰の奥・・・という謎めいた答えが返ってきました。具体的には背骨と骨盤が繋がる部分付近で両脚からの圧力を感じている・・・らしいです。そして、その部分と板までが上手く繋がると板が良くしなってギュイーンっと走るらしいです・・・。

とにかく、荷重習得に繋がるかもしれない?…トランポリンあなどれません!


016. スキー雑談…その2(エッジング・角付け)

今日は【エッジング(角付け)】について… エッジングを考える時は2つの重要な点があると思っています。 1つ目は、【雪面にエッジを食い込ませエッジを使いこなす技術】 これは言い換えると、まず覚えなければならない大前提の技術と言えるかもしれません。 エッジングとはこうい...